長寿命高速リチウム二次電池を実現するキトサン系新規バインダの最適化
研究代表者 |
仁科 辰夫 山形大学, 大学院 理工学研究科
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研究期間 (年度) |
2005
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概要 | ガソリンの消費量を半減できるハイブリッド自動車の普及には、リチウムイオン二次電池に対する要求仕様として急速充放電性を有し、かつ15年25万kmという寿命を実現する必要がある。申請者等は急速充放電性に関してその基本原理を実証し、平成14年度に日本経済新聞にて報道された。本研究は、その成果をさらに発展させ、長寿命化に向けた基盤技術の開発と実用化を目指す。このためには、現在独占的に使用されているPVDF系バインダでは接着強度不足のため実現不可能であり、新規バインダを開発する必要がある。申請者等はこの目的に合致する有力候補としてキトサン系新規バインダを開発し、平成17年度には協立化学産業(株)からワールドロックX-SC01という商品名で初めの一歩を踏み出した。本研究は、このキトサン系新規バインダの架橋剤や分子量も含めて、その組成・使用条件の最適化により、急速充放電性を確保しつつ2000回以上の寿命を実現する。
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