ヤマブドウ機能性成分の新規抽出法による食品素材の開発
研究代表者 |
長澤 孝志 岩手大学, 農学部, 教授
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研究期間 (年度) |
2006
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概要 | 糖尿病においては血糖値の維持と同時に、糖尿病性腎症などの合併症の抑制が極めて重要である。合併症抑制剤は海外ほか国内でも開発中で臨床試験段階にあるが、これらの薬剤は副作用の問題があるため、新たに食品成分から合併症抑制機能を有するものを見出せば、安全性が高く、食品として長期間摂取できる機能性素材への展開が非常に期待できる。従って、本申請課題では、岩手県が全国の50%以上の生産を占めるヤマブドウ(Vitis coignetiae)から、未利用資源である果汁搾りかすに着目し、今までの研究成果を基礎に、その抽出物について、1合併症抑制機能性物質(ヤマブドウフラボノイド)をより高純度で得る新規抽出法の開発、2新規手法と従来手法の抽出物を抗酸化性や抗グリケーション活性を比較し、糖尿病合併症などの予防に対して付加価値の高い食品素材を開発する。
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