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大型フジツボを用いた海浜域の生物多様性向上と海藻礁形成の試み

研究課題

産学が連携した研究開発成果の展開 研究成果展開事業 地域事業 地域イノベーション創出総合支援事業 シーズ発掘試験

研究代表者

加戸 隆介  北里大学, 水産学部, 教授

研究期間 (年度) 2006
概要本研究は、従来汚損生物あるいは漁業に邪魔な存在としてしか見られていなかったフジツボに関して、その存在が他の付着生物の付着基質として重要な役割を果たしていることを2 年間かけて明らかにした研究結果を基礎にして、アワビ・ウニ漁場の海藻生育量が著しく減少し生物多様性が乏しい状態となった磯焼けへの対策に応用することを目指したものである。本研究では、チシマフジツボやアカフジツボなどの大型フジツボを岸壁やコンクリート基盤に積極的に付着させ、ウニによる食害を受けない1cm以上の大きさまで成長させた後、この生きたフジツボ群集を付着基質として海藻礁としての海藻付着・群落形成効果を明らかにする。次いで、この礁のウニによる海藻の食害防除効果を検証する。これによりマツモ、スサビノリ、ウミゾウメンなど浅棲の藻類の他、岩手県の水産重要種であるアワビ・ウニの餌料となるワカメやコンブなどの深棲の藻類の増産に資するものである。

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JSTプロジェクトデータベース掲載開始日: 2016-04-26   JSTプロジェクトデータベース最終更新日: 2025-03-26  

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