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低PGM損失の自動車排ガス浄化触媒リサイクル用製錬スラグの開発

研究課題

産学が連携した研究開発成果の展開 研究成果展開事業 地域事業 地域イノベーション創出総合支援事業 シーズ発掘試験

研究代表者

山口 勉功  岩手大学, 工学部, 助教授

研究期間 (年度) 2006
概要自動車排ガス浄化の触媒として用いられている白金属金属(Platinum Group Metal:以降PGMと略称する)は、存在量の少なさや偏在性からリサイクルが不可欠である。自動車用触媒はアルミナを主とする構造体に白金、パラジウム、ロジウムなどを坦持したものであり、PGM含有アルミナを高温でCaO-SiO2-Al2O3スラグとして溶融し、スラグと共存させた溶融銅中にPGMを濃縮する方法により、PGMの回収が一部試みられている。現行法は、2000°Cを越える融点を示すアルミナの溶融を最優先としたスラグ組成を用いているために、PGMのスラグへの溶解度が数%と高い。このスラグは廃棄されるため、PGMのスラグへの溶解によるPGM損失が大きな課題となっている。本応募課題では、1500°C程度の温度でCaO-SiO2-Al2O3スラグへのPGMの溶解度を測定し、PGM溶解度の最も少ないスラグ組成を明らかにし、自動車排ガス浄化触媒からのPGMリサイクルにおいて、PGM損失を最少にできる製錬スラグの開発を試みる。本応募課題にてPGMの回収率を現状の90%から99%を目標とする。

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JSTプロジェクトデータベース掲載開始日: 2016-04-26   JSTプロジェクトデータベース最終更新日: 2025-03-26  

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