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新生児呼吸窮迫症候群の診断・予知検査であるマイクロバブルテストの全自動機器の開発

研究課題

産学が連携した研究開発成果の展開 研究成果展開事業 地域事業 地域イノベーション創出総合支援事業 シーズ発掘試験

研究代表者

佐々木 美香  岩手医科大学, 医学部小児科学講座, 講師

研究期間 (年度) 2006
概要胎児肺は出生が近づくとサーファクタント(表面活性物質surface active agent)を分泌するが、早産のためこれが不足したまま生まれると呼吸窮迫症候群(RDS)を発症して重症呼吸不全を示す。この病気は1980 年代まで新生児死亡原因の第一位であったが、本学の藤原哲郎・前教授らの開発した人工サーファクタントが導入されたことで、世界の新生児死亡率は急激に減少した。一方、胎児肺で産生されたサーファクタントは羊水へ移行し、胎児はそれを飲み込んでいる。このため、羊水や新生児の胃液を材料として多くのRDS 予知法が検討されてきた。その中で、我々はマイクロバブルテストが優れていることを報告した。その結果、本法はわが国で普及し、RDS を予知して人工サーファクタントの治療対象を早期に決定する不可欠な方法となっている。本法はスポイト付きピペットから材料を手で出し入れすることでマイクロバブルを作成(起泡)し、それを顕微鏡で算定する迅速・簡便なサーファクタント半定量法である。しかし、起泡と算定の仕方に検者間差異を生じる可能性がある。本研究ではこの起泡と算定を自動的に行う装置の製品開発を目的とした。

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JSTプロジェクトデータベース掲載開始日: 2016-04-26   JSTプロジェクトデータベース最終更新日: 2025-03-26  

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