研究代表者 |
阿部 紘士 秋田県立大学, システム科学技術学部, 教授
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研究期間 (年度) |
2006
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概要 | 近年、移動体通信の進展とともに、スペクトラム拡散技術を用いた超広帯域のUltra Wideband(UWB)通信システムの実用化が進められ、そこでは超広帯域のアンテナの開発が必須となっている。一方、平行2線路において、2 線の長さが若干異なるとその終端で不要放射が発生することが知られていた。筆者らはこの不要放射に着目し、2 線の長さや太さ、間隔などの諸パラメータを適切に選定することによりアンテナとして動作することを見出し、さらにこの現象を解析と実験により解明した結果、VSWRが2 以下となる比帯域が従来の線状アンテナで10%程度の処を50%以上の超広帯域放射特性が得られることを明らかにした。この応募課題では、これまで銅線で構成したアンテナで得られた成果を、実用に際し実装し易い小型、薄型、軽量化を目指し、積層基板上にプリント化して実用化を図るものである。
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