研究責任者 |
荻野 博康 大阪府立大学, 大学院 工学研究科, 教授
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研究期間 (年度) |
2010
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概要 | クリーンエネルギーである水素の持続可能な生産法の確立が望まれている。種々の嫌気性微生物を用いて水素生産を検討したところ、Enterobacter属細菌を用いた場合には、高価な還元剤を必要とせず、比較的高速に水素を連続生産することがわかった。また、必要な窒素源の濃度も低いため、発酵後の廃水処理の負担を軽減できる。また、プロトンを消費する代謝経路をノックアウトすると、水素への転化率を高めることが期待できる。そのため、Enterobacter属細菌のプロトンを消費する代謝経路の確認、プロトンを消費する代謝に関与する遺伝子の同定、および当該細菌の特定の遺伝子をノックアウトする手法を確立した。
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