ヘリコバクター・ピロリ病原因子DupA検出法の確立
研究責任者 |
山岡 吉生 大分大学, 医学部, 教授
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研究期間 (年度) |
2010
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概要 | ピロリ菌は全世界人口の約半数が感染しており、萎縮性胃炎、消化性潰瘍、胃癌の原因となる。しかし、ピロリ菌感染者がすべて消化性潰瘍や胃癌になるというわけではなく、菌側の病原因子の有無が重要である。我々は、過去の研究で十二指腸潰瘍誘導因子DupAを発見した。DupA陽性ピロリ菌は特に十二指腸潰瘍を引き起こす可能性が高く、早めの除菌が必要である。本研究では、DupAの検出する方法及び検査キットの研究開発を試みた。まず、PCR法でDupA陽性ピロリ菌の検出法の確立に成功した。また、DupAタンパク質を特異的に検出する抗体の作成にも成功した。現在、血清や尿中の抗体検査のシステムの実用化に関する研究を続けている。
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