セメント製法に対するボロネーゼ製法によるコンフォートパンプスの開発
研究責任者 |
大森 正子 神戸女子大学, 家政学部
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | 履き心地、歩き心地の良い靴について、人間工学的に検討した結果、ボロネーゼは、歩行による足底圧への左右差バランスが崩れにくい、「ボロネーゼ・柔らかい」条件では、ある特定の部位に集中して圧力がかかるのではなく、前足部全体へ圧力がかかることが分かった。つまり、これにより足が靴内で前へ滑るのを防いでいることを確かめることができた。しかし、前足部全体への圧力が、履き心地、歩き心地の評価を低くする一因である「圧迫感」、「拘束感」につながることも明らかとなった。また、ボロネーゼパンプスによる歩行は、COP軌跡より内側型から中央型へ矯正する可能性が示唆される結果を得ることができ、踵の摩耗状況と3次元姿勢計測により、踵削れ3mmより姿勢変化が起こることを明らかにすることができた。以上より、拘束感」、「圧迫感」を解消することができれば、ボロネーゼ製法、柔らかい条件のパンプスは、人間工学的に足に優しい良い靴であることがわかった。今後は踵素材、表皮素材について、皮革企業、染色企業と検討にはいる予定である。
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