体系的番号 |
JPMJSA1603 |
DOI |
https://doi.org/10.52926/JPMJSA1603 |
研究代表者 |
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研究期間 (年度) |
2016 – 2022
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概要 | 近年の環境変化等で懸念される“放射能動態変化”を把握する観測を強化 チョルノービリ原発の立入禁止区域では、放射性セシウム以外の放射能による汚染もあり、事故から31年経った現在も甚大な影響が続いている。同区域では2014年のポンプ停止によってクーリングポンドの水位は6mほど低下が生じており、化学環境•生態系の変化が予想される。 さらに、頻発する森林火災も放射能の移動に関わる懸念材料となっている。これらに対応した環境放射能動態の観測と予測の強化の支援に取り組む。 観測強化とモデル予測で立入禁止区域の有効利用を支援! 近年ウクライナ政府は、かつて避難した住民の帰還ではなく、土地の有効利用を目指したチョルノービリ立入禁止区域の再編方針を打ち出している。この区域ではセシウム137※よりもずっと長寿命の放射性核種も存在しているため、廃棄物の管理や太陽光パネルの設置、それに増加した野生動物の保護区設定等の土地利用を図っている。本取り組みから得られる放射能動態と区域内作業者の被ばく推定によって避難区域有効活用が進むことが期待される。 ※セシウム137・・・放射性物質の一種であり、質量数が137のもの。半減期は約30年とされる。
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研究領域 | 環境・エネルギー(地球規模の環境課題) |