体系的番号 |
JPMJMI18CD |
DOI |
https://doi.org/10.52926/JPMJMI18CD |
研究代表者 |
清水 達也 東京女子医科大学, 先端生命医科学研究所, 所長・教授
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研究期間 (年度) |
2018 – 2019
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概要 | 将来の環境変化による食肉生産への深刻な影響が危惧されており、従来型の穀物を飼料とした家畜飼育に替わる新たな食肉生産システムの創出が急務となっている。本研究開発では、家畜飼料となる穀物の栽培を藻類の培養に、家畜飼育を動物細胞の培養および立体組織構築に置き換える。具体的には、高価な血清・増殖因子を含む既存培養液を用いることなく、藻類から抽出した栄養素と複数の動物細胞の分泌物を含む培養上清を用い、筋肉組織のもととなる筋芽細胞を増幅する。次に、増幅した筋芽細胞を、組織工学技術を駆使して成熟化・肉厚化させることで家畜食肉に匹敵する栄養価と食感を有した安価な立体筋肉組織を作製する。これにより“細胞培養により食肉を創る”という革新的概念を実証する。本提案で開発する培養食肉生産システムが実現すれば、今後深刻化する世界の食料不足や飢餓の撲滅に貢献でき、より健康的な食肉の安定的・持続的な供給の実現につながる。
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研究領域 | 持続可能な社会の実現「将来の環境変化に対応する革新的な食料生産技術の創出」 |